Lesson 13

Lesson 13はベーシックコースのまとめです。
二つのポジション、三つの荷重動作、二つのバランスと二つの身体の使い方、そして三つのスキー操作に前後動を加えた動きが、ベーシックコースの目標とする滑りのパーツとなります。
二つのポジションとは、正しいスキー操作や正確なターンコントロールを行う上で欠かせない、しっかりと構えた基本ポジションと、ロングコースをクルージングするときなどに使う、上半身を起こし楽な姿勢で滑るポジションのことです。楽な姿勢は上級者にありがちなポジションとしてあまり良くない例で紹介していますが、一日を滑りきるには身体を休めながら移動する楽な姿勢も必要になります。この姿勢は正確な操作はできませんが必ず必要になる姿勢です。しかしここではしっかりと構えたポジションを基本の姿勢として
位置づけています。まずは正しいポジション、正しい構えが必要です。
三つの荷重動作は、曲げる、伸ばす、外力との釣り合いを取る荷重方法の三つです。初歩の段階や緩斜面では曲げ荷重が多くなります。また急斜面や斜面の変わり目などでは伸ばし荷重が必要になります。しかし最も多く使うのは、外力に合わせた荷重方法で、必要以上に脚部の曲げ伸ばしを行わない荷重スタイルを是非身につけて頂きたいと思います。
二つのバランスと二つの身体の使い方は非常に密接な関係があり、この二つでひとつの要素ともいえます。外足に乗り切る荷重方法=外バランス=脚部の操作を主体とした滑り。内足でバランスをとり、外足は探りながら荷重するスタイル=内バランス=体幹部の動きを主体とした滑りといえます。これらは両極端な動きを説明していますが、実践の中では常に二つの要素が混ざった状態で、ターンをコントロールしていくことになります。
三つのスキー操作とは、押し出し操作、回旋操作、角付け操作の三つです。レベル的には初級、中級、上級といった段階を経る中で覚えていく操作方法ですが、実践の中では、三つの操作を常に織り交ぜて使っていくことになります。そしてそれらの操作に、丸みを加えたり、スキーの走りを加えたりする動きが前後動です。前後動は無くても滑ることはできますが、上手に使うことで、ターンコントロールする能力を格段に飛躍させることができます。
これらの要素がベーシックコースで、繰り返し紹介してきた内容です。
その中で、より安定したベースとなる滑りを作り上げるには、しっかりと構えた基本姿勢、外力を意識した荷重動作、外足を中心とした脚部の回旋操作に前後動を加えた滑りをこのレッスンではお奨めしています。まずはバランスを重視し、外力を意識して、上半身を安定させ脚部の操作で滑るスタイルを覚えてください。そのうえで、ここまで紹介してきた他の要素を徐々に加えることで、滑りの幅を広げていくことをお奨めします。
次のステップでは、伸ばし荷重、体幹部を主体とした外力に強い身体の使い方、角付け要素を主体としたスキー操作、反発力のコントロールやターン弧の形に変化を加えることなどと更にレベルアップさせていきましょう。
スキー技術は様々なコースを楽しんだり克服したりすることや、様々な雪質、スピードや景色を含めた自然を楽しむために使う術です。ひとつひとつ技術の幅を広げましょう。そうすることでスキーの楽しみもまたひとつひとつ広がって行くはずです。様々なスタイルでスキーを楽しんでください。スキーの楽しさは無限大、新しい世界に踏み出しましょう。

Lesson 12

Lesson 12のテーマはエッジングによる反発力の活用です。基本的には滑走中にエッジングの反発力が得られない場合は、積極的に雪面に力を仕掛け、ある程度反発力が得られる場合はその力を有効に活用し、反発力が強く出る場合は吸収動作を活用し反発力をおさえて滑ることになります。ロングターンの緩斜面では雪面への荷重の強弱を行い、中急斜面ではターン後半部分で角付けを強めることで、しっかりと力を溜め込みます。ショートターンでは足首の動きを活用することで、スキーのテールを左右に振る動きを導き出したり、脚部の回旋動作や角付け動作を強めることで反発力を引き出したり、しの字型のターン弧を描くことで、より反発力を引き出しやすくすることも可能です。そして必要以上に強い反発力は股関節を使い、スキーを次のターン方向い送り出す動きで反発力を開放します。十分は反力を得られない場合は自らの動きで反発力を引き出し、外力や反力が得られる場合は股関節の動きでコントロールしていくことが、エッジングの反発力を有効に活用するためのポイントといえます。

Lesson 11

Lesson 11 のテーマは角付け操作、スキーを走らせるエッジングです。これまで押し出し操作や回旋操作を使い、進行方向に対しスキーを横に向けることでターンコントロールして来ましたが、ここではエッジ角度を強め、スキーのサイドカーブとしなりを活用し、よりずれの少ないシャープなターン弧を描くことを目標とします。カービングターンを行う場合には、回転中に身体に大きな負荷がかかってきます。その負荷の大きさに合わせて、身体の軸の長さを変化させることで、安定したターンを目指します。また回転中にかかってくる外力を意識した荷重動作を行うことで、よりスムーズなスキーの走りを導き出していきます。角付けを作り出す二つの身体の使い方と、雪面との力のやり取りがこのパートのポイントとなります。

Lesson 10

Lesson 10のテーマは足場固めとバリエーショントレーニングです。これまで学んできたスキー操作を活かしていくには、雪面を正確にエッジで捉える安定した足場が必要になります。そのためには滑りながら蹴る、滑りながら跳ねるという動作を繰り返すことで、足元のエッジグリップを高めていきます。バリエーショントレーニングでは、押し出し操作や回旋操作をより洗練させるためのトレーニング方法を紹介しています。既に紹介している練習方法もありますが、それらも含め、ここで紹介するバリエーショントレーニングを繰り返し行うことで、より正確なスキー操作を身につけていきましょう。